和紙風の袋を開けると、ふわりと優しい小麦の香りが鼻に届きます。袋から取り出してみると驚くことでしょう。うどんは一本のまま、まるで水引のように美しく、くるくると巻かれ、表面をよく見ると青葉色の縞模様が浮き出ています。1メートルほどで折り返された均一な出来の手延べ麺を、2,3箇所食べやすい長さで切って茹でていただきます。
半生手延べうどん『青葉の恋』は県産小麦『あおばの恋』を原料に、塩釜の天然塩である藻塩、宮城県産の桑の葉を使った、宮城の恵みを集めた手延べうどんです。『あおばの恋』という品種は、粘りや弾力性、滑らかさなど、麺に合う特性を持つように開発されていますが、私たちの商品開発当初はまだ改良の余地があり、麺を作っては仕上がりと食味を確かめ、小麦を扱う専門家として思いを込めて生産者へフィードバックしていました。麺開発は震災で一旦休止しましたが2012年に開発を再開、2014年の春にようやく完成しました。