海馬ガラス工房 ×二階堂製麺所

麺のある暮らし

一定の吹きの量、回転のスピードでないと均一には広がらない

食卓に仙台広瀬川の水面を表現

夏の食卓に涼やかさを感じさせてくれるガラスの器。透明感はもちろん、造形や表面の滑らかさが「涼」を演出してくれますが、なかでも欠かせない魅力の一つが「光」。良質のガラス器は、美しい光の影を創り出すために、個性的なカットやうねりを創り出しています。光の透過が創り出す陰影すらも、ガラス器が生み出す芸術作品といえるかもしれません。
暑い季節の食卓に「暑い季節の食卓に「涼」と「爽」を豊かに演出し、「美」をも生み出してくれる器を求め、二階堂製麺所では仙台市太白区秋保に「海馬グラス工房」を開いている村山耕二氏とコラボレーション。サハラ砂漠の砂を使った「サハラガラス」や広瀬川の砂を使った「仙台硝子」を製作し、世界的にも名を馳せる村上さんの芸術的感性と匠の技により、二階堂製麺所オリジナルの「麺鉢」と「つゆ猪口」が完成しました。
素材に仙台の清流広瀬川の砂を使用した「仙台ガラス」は、杜の都仙台を象徴するような深い緑色が印象的な素材です。器の縁はできるだけ薄くし、中心に進むにつれ緩やかに膨らみを持たせることで、器そのものが浮いているような印象を持たせています。さらに、表面に絶妙な“ゆらぎ”を持たせることで、広瀬川の水面のせせらぎを表し、光が創り出す陰影は、広瀬川沿いに生い茂る、木々の間から見える木漏れ日のよう。食卓に華やかさと美しさ、さらには清々しさを添えてくれます。
おもてなしやアニバーサリーなど、特別な時をより特別なものに変えて、いつまでも心に残る食卓とするために最適の逸品です。

 

 

窯の温度は1300度に達する

吹きの後には回転させながら形を整えていく

鉢の形が出来上がってきました

世界注目のガラス作家が創る「華やかで美しい」食卓

世界初の取り組みとして、モロッコ大使館の協力により入手したサハラ砂漠の砂を素材に、人工的な着色を一切行わない技法で淡い緑色の「サハラガラス」を製作し、宮城県の奥座敷秋保に工房を構えたのは1996年。シャンパンゴールドの「白瑠璃」や「仙台ガラス」などで、シンプルな器をはじめ、オブジェや照明ガラスなど、精力的に作品を発表しています。

1,300度にもなる炉の中から取り出された赤いガラスの塊は、村山さんの手でゆっくりと均一に回され、絶妙のタイミングで息が吹き込まれます。それはまるで作品に命を与えるかのような神々しさを感じさせるよう。成形は時間との勝負。まだ赤みが残る塊を回しながら形を整えていくのです。流れるような作業に見えてもそこにはガラスの状態を確認しながら緻密な吹き加減と力の加除が必要で、仕上がりの過程を見る村山さんのまなざしはどの工程でも険しい。

「実際にこの器を使う人が、手に持った時にどう感じ、どう思うのか。それを思い描きながら作っています」と話す村山さん。今回のコラボ商品は、単なるガラス器ではなく、作家の想いのこもったひとつの芸術作品と言っても過言ではありません。
「食器は料理の着物である」といわれますが、揺らぐ緑の色合いと木漏れ日のごとき輝きを持った美しい着物をまとった、真っ白な流れるような麺は、至福のひと時を創り出してくれることでしょう。

 

 

海馬ガラス工房 村山 耕二さん


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